2013年04月17日

日本に眠る金鉱。小型家電リサイクルでレアメタル資源再生を

レアメタルは日本の資源戦略として重要になります。
ぜひともコスト面は多少度外視でも再生・再資源化へのリサイクルルート・技術開発を図ってほしいです


社説:家電に眠る資源 都市鉱山を開発しよう
携帯電話や電子ゲーム機など使用済みの小型家電を市区町村が住民から回収し、再資源化を図る「小型家電リサイクル法」が施行された。小型家電には金や白金、レアメタルなどの有用金属が眠る。「都市鉱山」とも呼ばれるそれらの資源を、有効活用する制度として定着させたい。

 新制度では、リサイクルが義務化されているテレビや冷蔵庫など4品目を除くほとんどの家電が対象となる。参加自治体の住民は、基本的に無料でごみとして出せる。

 環境省によれば、1年間に発生する使用済み小型家電は約65万トン。含まれる有用金属は844億円の価値がある。種類別では、金が10・6トン(年間国内需要量の6・4%)、銀が68・9トン(同3・7%)などかなりの量だ。しかし、これまではその多くがごみとして処分されていた。新制度が機能すれば、使用済み家電の不適正輸出の防止や資源の海外頼みの軽減にもつながるだろう。

 だが、その行方は不透明だ。新制度はリサイクルを義務化せず、自治体や住民の自発的な取り組みに頼っているからだ。環境省の調査では、参加意向を示した市区町村は全国の約3割にとどまる。回収体制や財政面を課題に挙げたところが多い。

 自治体は集めた家電を国の認定を受けた再生事業者に渡すが、現状では引き渡し価格は安く、自治体の収益になかなかつながっていない。再生事業者が自治体に利益を還元できる体制が整ってこそ、制度も回る。

 政府は15年度までに年間14万トンを回収する目標を掲げた。実現すればリサイクルがコスト的に見合うというが、6〜7割の市区町村の参加が前提だ。当面は、回収に取り組む自治体への一定の財政支援が必要だろう。既存のごみ回収ルートを活用するなど、自治体も回収率の向上や低コスト化に知恵を絞ってほしい。

 住民の理解が進み、協力意識が高まれば自治体も動く。どれだけ再資源化が進んだか、利益は上がったのかなどの情報を公開し、制度の透明性確保を徹底してもらいたい。

 レアメタルの中には、製品からの回収技術開発が遅れているものもある。官民が連携して、技術開発を急ぐべきだ。小型家電メーカーの責任も重い。製品づくりの際に、リサイクルしやすい設計や素材利用が求められる。企業秘密にかかわる部分もあるだろうが、製品にどんなレアメタルを使用しているかなどの情報を再生事業者に提供する仕組みがあれば、回収作業のむだを省き、再資源化の効率も上がる。

 新制度は施行後5年で見直す規定がある。普及状況を見極めつつ、家電メーカーや販売業者への回収義務付けなども検討すべきだろう。
(2013年4月8日毎日新聞社説より)
posted by カミガタ at 21:48 | TrackBack(1) | 資源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月03日

三重県伊勢市でレアアースの一種発見!

資源を持つということは、その国にとってとても武器になりますからね。これは朗報ですね


山口大など、レアアースを含む新種の鉱物を三重県の山中にて発見

山口大学などの研究グループは4月2日、三重県伊勢市矢持町の山中にてレアアースの一種であるランタン(La)を含む褐簾石の新種「ランタンバナジウム褐簾石/Vanadoallanite-(La)」を発見したことを発表した。

同成果は同大大学院理工学研究科の永嶌真理子 准教授、東京大学物性研究所の浜根大輔 博士、愛媛大学大学院理工学研究科の皆川鉄雄 教授と同 冨田宣光(博士前期課程)、稲葉幸郎(鉱物研究家)らによるもので、国際鉱物学連合(International Mineralogical Association:IMA)の新鉱物・命名・分類委員会(Commission on New Minerals, Nomenclature and Classification:CNMNC)により新鉱物として2013年3月1日に承認された。

レアアースはハイテク産業に必要な元素だが、自然界における分布やどのような鉱物に含まれているのか、また、鉱物の結晶構造のどの部分に存在するのかなどには未だに不明な点が多く残っているため、各地で研究が進められている。そうした中、研究グループでは今回、研究ターゲットの1つとして日本の秩父帯に注目して調査を行った。

秩父帯は、かつての海洋底堆積物が弱い変成を受けたのちに地表に上がってきた地質(付加体)で、昨今話題となっている南鳥島近海の海底で発見されたレアアースを含む泥の数億年後の姿に相当すると考えられているが、秩父帯に産出するレアアース鉱物の探索はこれまで進められてこなかった。

そこで研究グループは、秩父帯に属する地質で、小規模な鉄(Fe)-マンガン(Mn)鉱床が存在する三重県伊勢市矢持町の山中を調査。鉄マンガン鉱床を調べたところレアアースのランタンとレアメタルのバナジウム(V)を含む褐簾石を発見したという。

同鉱物は、レアアースのリザーバーとして高い能力を持つ緑簾石グループの一種で、その結晶構造には元素が存在する席が複数有り、それぞれの席にどの元素が存在するのかを決めるのは難しいのものの、今回発見されたランタンバナジウム褐簾石ではランタンとバナジウムが特定の席に存在することが明らかとなったほか、セリウムやプラセオジム、ネオジムなども同時に含有していることも確認したという。

なお研究グループでは、日本近海の海洋底にレアアースが濃集していることはすでに知られることとなったが、今回の成果は、そのレアアースが数億年後に地表に現れる際に褐簾石という鉱物にバナジウムを伴って固定される可能性があることを示すもので、秩父帯の中にはレアアース鉱物がまだ眠っている可能性がでてきたとコメントしている。
(マイナビニュースより)
posted by カミガタ at 18:50 | TrackBack(0) | 資源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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